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6月の掲示板～猫の慢性腸症～腸リンパ腫

6月の掲示板、自販機前は、猫の慢性腸症と、腸リンパ腫です。 診察室前のノミの刺咬症は継続して掲示します。

猫の慢性腸症は、犬の慢性腸症と少し表現系が違って、「慢性の下痢」よりは「食べムラ」「痩せてきた」「嘔吐尾回数が多い？」という症状の方が下痢よりも先に出ることが多いです。もちろん、トイレまで間に合わないくらいの漏れてしまうようなピーウンチのこともあります。
適切な治療と診断検査で病因解明と症状の改善に導いていきますが、最終的に完全な治癒まで持ち込めないこともあります。食事と薬でコントロールしていく病気、といっても良いかもしれません。
慢性腸症と腸リンパ腫は似ています。確定診断には内視鏡検査と組織検査などが必要ですが、それでもあいまいな結果のまますっきりできないこともあります。
腸リンパ腫には低悪性度のリンパ腫と高悪性度のリンパ腫があります。内服薬の抗がん剤治療で良い経過が得られるか、注射によるがっつりの化学療法が必要になるかもいろいろな検査結果をもとに総合判断して決定していきます。
完全な予防はできませんが、プレバイオティクスなどで腸内細菌叢を健康に保つことが大切です。