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間違ったジンクスに惑わされないで

犬や猫の健康に関する間違った逸話があります。
診察をしていて、お話の途中で口を割ることができなくて聞き流してしまうことのあるのですが、よくある間違いをご紹介します。

1)犬の鼻が乾いているのは病気(鼻が濡れているから病気じゃない)
おそらくジステンパーが流行した頃の話です。ジステンパーはハードパット病とも言われ、足裏がカチカチになります。体温が上昇すると鼻は乾きますが、鼻の乾き具合で高熱が出ているかどうかを判断するよりは体温計を使う方が間違いありません。 2)どうぶつは傷をなめて治す
唾液中の酵素が治癒過程を助けることに由来するのか、炎症部の壊死組織を剥離させる効果を見てのことなのでしょうか。今はこのような治癒を推奨している獣医学はありません。口腔内細菌による感染の方が、傷の治りを悪くするリスクが高いです。汚れた傷はきれいに洗浄、きれいな傷は保護のためにカラーを装着します。 3)胃の具合が悪いときは草を食べて治す
単に草を食べることを楽しんでいるようでもありますが、消化管の運動が悪いと本能的に食べているのも事実で、おう吐を意図して食べているわけではなさそうです。安全に食べられる猫の草か、しっかり水洗いした野菜が代替えなるでしょう。動物に胸焼けや悪心の兆候が見られた場合は病院にお越しください。

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