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高血圧からも目が悪くなります

高齢猫が突然、失明の危機に瀕することがあります。慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症になっている猫では、高い確率で全身性の高血圧症になっていることがあります。

目には多くの欠陥が分布していて、全身性の高血圧に伴い、この血管に異常が起こります。
網膜動脈が怒張して血管から液体成分が漏れ出ると、網膜は水気を含んで厚くなります。さらに進むと、網膜と網膜が張り付いていた目の外袋の間に水たまりができて、網膜は外袋から剝がれることになります。これが網膜剥離です。網膜の一部は視神経につながっているので、この部分に障害が及ぶと失明してしまいます。こうした一連のことを高血圧性眼症といっています。
高血圧性眼症は目の病気ですが、緑内障のように点眼薬で初期治療をするわけではありません。ひたすら降圧剤を内服させる治療法です。
一番重要なのは予防です。日常的に血圧測定を行い、高かったら治療を始めましょう。
高血圧症は目のほか腎臓にも悪影響を及ぼします。長く付き合う必要のある大切な腎臓も護りましょう。

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