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犬の十戒・つづき

犬の十戒の続きです。6から10まで。

6、あなたがどんな風に私に接したか、私はすべて覚えています。忘れないでいてください。
7、私を叩く前に思い出してください。私は鋭い歯であなたの手を砕くことができるのに、なぜそうしないかを。
8、私が言うことを聞かないと起こる前に何か原因があるのではないかと考えてください。よくない食事、長時間太陽にさらされる環境、あるいはもう体が老いて弱ってきているのかもしれないと。
9、私が年をとったら、どうか世話をしてください。年をとれば、あなたもまた同じようになるのです。
10、「もう見てはいられない」、「私はここに痛くない」と言わず、私が旅立つそのときまで、どうか一緒にいてください。あなたに寄り添っていると、私はうんと安らかでいられるのです。あなたをあいしているのですから。

犬の十戒をご紹介しました。


ときどき「治る見込みがあれば治療するし、治らない病気なら治療しない」という決断をされる方がいらっしゃいます。「完全に治す治療」ができればよいのですが、激しい急性疾患は集中的な治療により、完治することもありますが、死を免れたとしても組織のダメージを押さえられず機能を十分に果たせない状態になってしまうこともあります。ひとことに「治る」または「治らない」の予後を言い当てることができません。
また多くの慢性疾患は徐々に進行していく(治ることがない)病気で、このような場合は「不快な症状を取り除く治療」になります。
「自然のまま」をご希望されることもあるかと思いますが、急性疾患では「今を治療して乗り越えないと先がない」状態ですし、慢性疾患の後期のステージにきている場合の(無理のない範囲で)加療することは旅立ちが近づいた日まで苦痛ではない日を過ごさせてやれる治療です。

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