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ハートニュース|西尾市の動物病院「ハート動物病院」猫・犬の病気は当院へ

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犬の防災

何年たっても、あの東日本大震災の日のことは忘れられないものです。どんなことがあっても家族と動物が離ればなれにならないように、日頃から気をつけたいことがあります。

急なまさかが発生したときに、屋内にいる動物の頭上に家具が倒れてくることは無いか、屋外の犬が倒れた塀の下敷きになるようなことは無いか、また首輪や鎖、迷子札が外れてしまわないかどうかを点検しておいてください。マイクロチップが入っていれば万が一動物が飛び出してしまっても戻ってくる確率は格段に上がります。この際、マイクロチップの挿入についても一度ご検討ください。
気が動転するのは私たちだけではありません。パニックになっていても「待て」「来い」などの命令に犬が従ってきてくれなければいけません。キャリーやクレートに素直に入ってくれる、ひとりになっても静かにしていられる、こうした訓練は日頃からできていると、いざというときにも冷静に従ってくれるでしょう。
狂犬病を含めた混合ワクチンの接種が済んでいること、そしてその記録(鑑札や注射済票の番号、接種した日)が手元にあること、さらにノミ・マダニ駆除が定期的に済んでいると、避難所生活を開始し、犬を専門の場所に預けなければならなくなったときにも役に立つと思います。贅沢品を添加しなくても、手作りのホームメイド食でなくてもドライフードだけを食べることができるというのは、いつもと違う生活を強いられたときでも、犬のストレスが少なくて済むでしょう。
避難用品として挙げておきたいものがあります。「いつものお薬」と「療法食」は代替え品がありませんから最初にバッグに入れたい物になります。また人用のみずは配られても犬用の水までは期待できないので、ペットボトルの水は数本用意できていると困りません。食器も忘れずに入れます。ペットシールや汚物をくるむビニール袋も必須です。便利品としてガムテープと油性ペンも加えてください。預けることになったときに、食器やキャリー、療法食などに貼り付けて名札代わりにすることができます。傷んだキャリーの補強に使うこともできます。

3月と9月、年に2回ほど防災関連の品そのほかを点検し、模擬的に愛犬専用避難袋を取り出して物を出し入れしてみるのはいかがでしょうか。

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