寒い季節。関節炎の症状が出やすいときです。
起き上がるのがゆっくりになったり、痛そうに歩いたり、階段の前で止まってみたり、それほどでなくても、散歩の帰り道に抱っこをせがんできたりするかもしれません。つらそうです。
関節炎の症状を和らげるのに役立つ方法がいくつかあります。
1)体重管理
最も重要なのは適正体重にすることです。体重を落とすのに最適なフードはジョイントケアと書かれている処方食です。
2)運動
痛みのために動きが少なくなっている犬は痛みのサイクルに入ってしまい、これが脚のこわばりにつながります。硬くなった関節をほぐし筋肉を付けるために水泳やリーシュウォークが最適です。ジャンプやランニングは避けてください。
3)サプリメント
グルコサミンやコンドロイチンなどの関節成分や、抗炎症作用を持つサプリメントが非常に有用です。
4)診察を受ける
鎮痛薬の使用で痛みの軽減ができます。鎮痛薬には副作用もあるので時々血液検査で見直しが必要になります。新しいNSAIDsには長期連用が承認されたものもあります。休薬せずに使用することができます。
5)転倒を防ぐ
筋肉量が減り、足元がしっかりしなくなった犬は床で滑ることがあります。滑りにくいカーペットを敷くなどの工夫が必要です。ジャンプを止めるため、スロープを用意してもらうのも犬にやさしい配慮です。
6)理学療法
温湿布で温めながらやさしくマッサージします。指先の法からはじめ、徐々に体に近い方へと進めます。マッサージと同時に筋肉の曲げ伸ばしを行い、関節の可動域を広げます。
7)快適な寝具
整形外科用のマット(ペット用)を使用してください。ペットヒーターとの併用を強くおすすめします。深く沈みすぎない低反発のマットレスで、ペットが排泄物で汚してしまっても簡単に水洗いできる作りになっています。