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ハートニュース|西尾市の動物病院「ハート動物病院」猫・犬の病気は当院へ

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毛刈り後の毛が生えてこない

手術や腹部エコー検査、血管確保のために、また美容上の問題で毛を刈ることがあります。その後なかなか毛が生えてこない、伸びてこない状態になることがあります。 「生えてきますよ」と言われても、内心は不安があることかと思います。

本来ならば1か月くらいで発毛徴候を見せ始め、3~4か月も経つと正常な長さの毛に生えそろうはずなので、それ以上の期間待っても短いままなのは「毛刈り後脱毛」に相当します。毛がありながら長期にわたって発育が休止しているのは「有毛性休止期」に入っている可能性があります。毛刈りで皮膚が露出してしまった結果、体温調整が変化して生じると考えられています。
たいていは自然に軽快し、気がついたら毛が生えてきているので特に治療することなく過ごしてしまうことが多いです。ただ、場合によっては1年くらいかかってしまうことも有り、心配される場合はホルモン検査などを実施します。甲状腺ホルモン値が低いときは毛の伸びも遅くなります。
甲状腺ホルモン値が低いときは補充薬を投与します。そのほかサプリメントなどの投与も効果を出すことがあります。血管平滑筋に作用するビタミン剤が微小な循環を改善させ、血の巡りを良くする結果、毛周期を改善させることもあります。
薬を投与すると2~3か月もすると生えてくるケースが多いです。しかし中には1年以上もかかるケースがあります。

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