髪の毛が伸びてきて目を覆ってしまう犬がいます。一部の犬種では前髪が目にかかったままの姿が伝統的に知られていますが、時代遅れの品種基準になっているように思います。
「目の上の毛でまぶしさをコントロールしている」とか「視覚以外の感覚に頼ることができるのだからあえて見えるようにしなくても良い」というおかしな逸話もありました。
今の人気犬種ではほとんどがトリミング(美容)によって前髪を整えるようになっています。
前髪をカットしたり、トップノットで頭の上で結ぶことの利点は
1)犬がよく見えるようになるから
だれでも何かに遮られながら物をみるよりもハッキリと見えた方が良いに決まっています。
2)他の犬とのコミュニケーションに優れているから
犬はコミュニケーションツールとしてボディランゲージを使います。犬同士、情報がハッキリと分かる方が良いに決まっています。
3)健康な目を維持するのに都合が良いから
髪の毛が目に入ると不快だし、結膜炎や角膜潰瘍、そのほかの目のトラブルを引き起こします。これらの問題を予防できた方が良いです。
4)とにかく安全だから
完全に見えなかったら、犬は何かにぶつかってしまうかもしれないし、驚いて状況判断を誤るかもしれない。見えにくいことは犬の行動にも影響してしまいます。
目の上の毛がいつでもすっきりしているようつとめましょう。当院でもお手伝いいたします!