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ハートニュース|西尾市の動物病院「ハート動物病院」猫・犬の病気は当院へ

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猫の下部尿路疾患

 下部尿路は膀胱と尿道をいいます。この病気は猫によく見られる問題で複数の要因によって発生します。

 この疾患群には、原因不明(おそらくストレスが引き金になっている)の特発性膀胱炎尿路結石症尿路感染症尿道栓子(細胞などが尿道に詰まっている)、腫瘍などが含まれますが、最も多いのは特発性膀胱炎です。
 原因はさまざまですが、症状は同じで、炎症とそれに伴う痛みから発生しています。トイレではないところで排尿する、何度もトイレに行くが尿がほとんど(あるいは全く)出ていない、排尿中に鳴く、尿に血が混じる、排尿直後に排泄部を舐める、排尿時に力を入れるなどが見られます。
エコー検査と尿検査は必須項目です。完全閉塞があると腎機能障害が発生しているかもしれません。血液検査やX線検査も行います。
治療は多角的です。もし閉塞している場合は緊急的に尿路を開通させる必要があります。腎臓をケアし尿路の洗い流しを兼ねて適切な電解質補液剤による輸液療法も欠かせません。感染の根拠があれば抗菌薬、炎症と鎮痛を抑える消炎鎮痛薬を処方します。場合によりストレス軽減のためにサプリメントやフェロモン製剤、それから再発防止を考えた特別療法食をおすすめします。トイレ管理を含めた家庭環境の改善もお願いします。ハートフルな家庭管理が必要不可欠です。

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