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６月の掲示板

６月の掲示板は、犬の変形性関節症について。近くに猫の変形性関節症も閲覧できるようにしています。
変形性関節症のために痛みを持つ犬と猫のために、新しいお薬が開発されました。こちらのお薬の概要も紹介しています。
もう１か所は、犬の気管虚脱について。暑くなってくると、興奮時にぜーぜー、ひゅーひゅーの咳が出る犬が増えます。興奮時だけだからとそのままになっているかもしれませんが、病気の概要を知っておいてください。

変形した関節の中からは、「神経成長因子」がたくさん出てきます。痛みの原因になるたんぱく質です。これに対し、抗神経成長因子抗体を身体に送り込んで、痛みのたんぱく質を包み込み、痛みを無くすようにしたのが、新薬です。
１か月に１回、注射に来てもらうだけで、飼い主さんの投薬の手間はなくなります。

抗体（たんぱく質）ですから、身体に大きな弊害を与えることはありません。慢性的に腎臓や肝臓が傷んでいて、NSAIDｓ（非ステロイド消炎鎮痛薬）を使うのに慎重になっていた、または消化器症状が出てしまうために連続投与が難しかったような場合、まさしく適応です。

詳しいことは診察室でお話しできます。

気管～気管支は、空気の通り道で、鼻から肺へと空気を繋げています。簡単につぶれて空気が流れなくなると大変なので、つぶれ防止の軟骨が並んでいます。気管虚脱は（断面で見るとC型をしている）気管軟骨がつぶれて平たくなってしまう病気です。ひどくなると呼吸困難から失神になるようなこともあります。
あらかじめ知っておいて欲しい病気のひとつです。