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ハートニュース|西尾市の動物病院「ハート動物病院」猫・犬の病気は当院へ

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猫の風邪

人と同じように、猫は風邪を引きます。ネコにくしゃみや涙目、鼻水やくしゃみなどが見られる場合は、風邪を引いている可能性が高く、ネコ同士の接触で別のネコからうつされることが最も多いです。ネコから人に、またネコから犬に感染が広まることはありません。

たいていはウイルスによる上部気道感染です。家庭でのケアはとても大切で、鼻水や目やにで汚れた顔は、清潔で温かい湯で湿らせたガーゼなどでそっと拭き、排泄物中に含まれるウイルスをぬぐい取ります。強い力をかけると、粘膜の表面が傷ついて出血しますから、なかなかぬぐえないところも、水分で湿らせふやかして、やさしい力でぬぐってください。また新しい場所を拭くときは、新しい物を使うようにしてください。
部屋は暖かく、また湿度も高め、ウイルスが活動しにくい環境を作ってください。猫のお気に入りの場所がすっぽりと暖かくなるよう、局所の暖房(ペットヒーターを利用した猫こたつなど)を支度してもらうと、なお治りが良くなります。
ネコの水分摂取量も増やしてください。水の補給は大変重要です。鼻が効かなくなるので、ドライフードよりはウエットフード、そして冷蔵庫から出したての状態は避け、人肌程度に温めた物を与えてください。

目やにやくしゃみなどの初期症状も、悪化すると発熱や沈うつ、元気消沈、食欲不振から廃絶などの全身症状に発展します。こうなると、どんなに手厚くしても家庭でのケアでは太刀打ちできなくなりますし、治療の質も高めなければいけなくなりますし、完全治癒するまでの時間もかかることになります。早期に治療を開始することが必要です。

獣医学的な治療は抗ウイルス薬や、インターフェロン、抗菌薬、また症状緩和のための漢方薬などを全身投与と局所投与します。その場合も、適切なケアの上に実施する治療が功を奏します。

年に1回のワクチン接種をおすすめします。感染阻止はできませんが、発症しても症状を軽減することは可能です。

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