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ハートニュース|西尾市の動物病院「ハート動物病院」猫・犬の病気は当院へ

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猫の多飲症と多尿症

生活状況により飲水量も排尿量も変化するのが普通ですが、あまりにもたくさんなのは健康状態に問題が発生していることのサインになっているかもしれません。
「多飲」はのどの渇きが増した状態、「多尿」は排尿量が増えている状態です。

多飲と多尿になる原因はいろいろあります。
生理的な理由のひとつとしてあげられるのは、食事中の塩分濃度が高い(ナトリウムが多い)ことです。キャットフードの中には蛋白含量が多く作られているものが有り、こうしたフードを食べている猫では飲水量が多いという先生がいます。膀胱結石のために作られている処方食は尿量を増やすためにナトリウムを高く作られているものもあります。
またストレスは体内のストレスホルモン(コルチゾール)を出すために多飲になります。
病的な原因は糖尿病、腎臓病、肝臓病、子宮蓄膿症などが上位を占めますが、今挙げた病気のどれひとつをとっても軽症ですむ疾患ではありません。また電解質異常を伴う多飲や多尿は命の危険が近づいている場合があります。
多飲や多尿はそのものが身体をむしばむことはないですが、身体をそういう状況に追い込んでいる原因に重大な疾患が潜んでいます。ですから、「水を飲み過ぎている」「おしっこの量が多い」ことを、きっと高齢猫に多い腎臓病だからと見過ごしてはいけません。
しっかり観察して、多飲症や多尿症に気付いてください。また気がついたら早く診察にいらしてください。

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