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ハートニュース|西尾市の動物病院「ハート動物病院」猫・犬の病気は当院へ

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犬と猫の慢性鼻炎

犬にも猫にも、アレルギーが関与していると考えられる鼻炎や副鼻腔炎があります。

 犬ではミニチュアダックスフンドによく見られます。
 症状はくしゃみと鼻水で、粘膜が痛んだ場合には少量の出血を伴うこともあります。また、細菌感染を併発すると膿性の鼻汁を出すこともあります。犬ではまれですが、猫では副鼻腔の細かな骨組みの組織が溶解してしまい「ちくのう症」になることもあります。
 このような症状を出す疾患は、鼻の中にできた腫瘍、真菌の感染、歯槽膿漏からの波及による細菌感染症などでも起こることから、鑑別のための検査が必要になります。
 アレルギーがらみの鼻炎では、検査で「リンパ球や形質細胞」「好酸球」などの血液中に見られる白血球が組織に浸潤していることが分かります。
 治療はプレドニゾロンの全身投与ですが、初期は多めの量を投与します。反応が見られたら少しずつ投与量を減らしていきますが、はじめはガツンとやる作戦です。そのため、消化管の潰瘍を予防するための内服薬なども併用します。二次的な細菌感染を考慮しての抗菌剤を加えることもあります。
 原因がアレルギーにあるため、体質が変わらない限り落ち着いても再発を繰り返す可能性があります。長引く場合は、局所だけ薬が届くように、吸入薬で対応します。特殊な装置で投与しますので、動物が慣れるように投与前から練習してもらいます。

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