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ハートニュース|西尾市の動物病院「ハート動物病院」猫・犬の病気は当院へ

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免疫介在性血小板減少症

 血小板の表面に免疫グロブリンが結合して、血小板が壊される病気が免疫介在性血小板減少症です。

 原発性と、何かの病気に続発して起こる場合があります、多いのは原発性です。
 血小板数は犬も猫も1マイクロリットルあたり、おおよそ20万~40万個ありますが、3万個を下回ってくると止血不良になり、1万個を下回ると自然出血が起こるといわれています。自然出血は、体表面の紫斑(青い点状のあざ)や、消化管の出血(血便)で発見できますが、見えない部分(脳など)での出血だと、場合により死につながります。  血液検査で血小板数が少ないことは診断の手がかりになります。そして他に血小板減少を起こす病気が見つからない(除外診断)ときに確定になります。
 暴走している免疫を抑えるのに、免疫抑制剤が有効です。免疫抑制剤は効き始めが緩やかなので、初期はステロイドの薬(プレドニゾロン)を免疫抑制量(皮膚炎のときよりもずっと多い量)で投与し、免疫抑制剤も併用します。反応が悪い場合に、脾臓を摘出する手術を行うこともあります。初期治療に成功したら、維持治療に移ります。一度基準値内の数まで上昇しても、再発することも多く繰り返すうちに治療に反応しなくなってしまいますから、維持治療は大変重要です。免疫系を暴走させないようにするサプリメントもあります。
赤血球が減少する溶血性貧血が併発することがあります。エバンス症候群といいます。骨髄から生成される2系統の血球細胞が壊されるさらに危険な状態です。

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