健康な犬が下痢をしたとき、まずは24時間絶食をして様子を見ることができます。暖かくして休ませてください。
子犬やシニア犬、病気のために薬を服用している犬ではおすすめではない処置です。水は与えてください。脱水になるといけません。
その後与えるのは消化性の高い脂肪分の少ない食事で、ほんのわずかな量から給餌し、様子を見ながら数時間後にも同じようにわずかずつ与えます。軟らかい食事が良いだろうと、食べ付けない脂質の高い缶詰食を与えると下痢はさらに悪化することがあります。食事の軟らかさににこだわるのであればドライフードを少量のスープまたは温湯でふやかしてください。2~3日かけていつもの食事(回数と内容)に戻していきましょう。
もし下痢だけでなく、嘔吐や食用不振、おとなしく動きが悪い、血や粘液が混じる便、我慢できない、お腹を痛そうにしているなどがみられるときは当座の家庭看護はせずに病院と連絡を取ってください。また、すでにひと月とか長い期間緩い便が継続しているときは炎症性腸炎などの恐い病気が発生している可能性があります。この場合はもう家庭で様子を見るレベルは超えていますので診察が必要です。
冬季は冷えからお腹を壊すことが多いですが、他に病気が潜んでいることもあるので、油断せず正しく判断してください。