寒い季節を健康的に過ごさせるのに気を配ってほしい点があります。
寒い時期には寒さに対応するため、基本的な消費熱量が増加しています。食餌をいつもと同じ分量のまま与えているとやせてきてしまいます。1回分の分量は1割増しくらいで与えてください。手っ取り早く高栄養の缶詰やレトルトフードを与えると、消化能力がおとろえてくる高齢犬では下痢をすることもありますのでご注意ください。シニア犬には消化しやすさに配慮したドライフードを選ぶといいでしょう。ドライフードは少し電子レンジであたためてから与えると香りが立ち、食欲も出て、また食べた後おなかが温まります。
身体の冷えによっても下痢は起こります。また冷えは万病の元でもあります。身体を温めることは免疫力も高めます。服を着せるのはおしゃれのためばかりではありません。体温保持にも役立ちます。羊毛のセーターやフリースのジャケットなど、服を着ても気にせず噛みちぎることがない犬であれば、実用のために是非着せてやりたいアイテムです。犬の体型はいろいろで、買ってきたけれど寸足らずという場合があるかもしれません、そんなときはカッコ悪いかもしれませんが、裾の方に別布を足して長くしてください。腰を中心に温めると、同じように着せたようで体感が変わってきます。
最低気温が氷点下に近づくにつれ、屋外で冬の夜を過ごすのが難しくなってきます。夜間だけでも屋内に入れてやることはできないものか、今一度ご検討ください。