2月はペット歯科保健月間です。
高齢猫の病気というと、慢性腎臓病が一番に上がるかもしれません。けれどそれ以上に隠れ歯科疾患の猫は多いように思います。一説によると80%の猫は3歳までに歯周病の兆候を見せるといわれています。そして多くの猫は家庭でデンタルケアを受けることなく、加齢に伴い悪化の一途をたどります。
口臭をチェックしてください。それから、もし口を開けて見ることができるなら、歯茎が赤く腫れていないか、黄色い膿がついていないか、歯石はどうかなどを観察してください。
歯周病の原因は細菌感染です。最終的に細菌や血中に入り、腎臓や心臓、肝臓、そのほかの臓器にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
歯みがきはブラシングが最良の方法ですが、対象動物が猫というとき、現実的ではないかもしれません。幼少時から始めないと猫は口の中に異物が入ることを受け入れてくれないからです。まずは口周りを触れることからはじめ、次いでやさしく唇を引き上げ、歯に触れるようにします。その後デンタルジェルなどを利用し、ガーゼパットで吹くところを経て歯ブラシへ挑戦してください。
ブラシングの他にもいろいろなデンタルケアがあります。お気軽にご相談ください。