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早期に知ろう、猫の腎臓病。

これまで腎臓の機能を評価するのに血中尿素窒素(BUN)や血清クレアチニン(CRE)濃度を中心に判断してきました。しかし、これらの値が上昇するのは腎臓の機能が75%から80%くらい失われてからのことなのです。今年、春の健康診断から、それらSDMAを加え、より早く猫の腎臓病を診断することができるようになりました。
SDMAは腎臓機能が約40%ほど失われた段階で数値が上昇してきます。

SDMAは糸球体濾過率(GFR)と相関して数値が上昇します。
これはクレアチニン(CRE)とほぼ同じです。ですが、クレアチニン(CRE)よりも少し有用です。それは患者の筋肉量に影響を受けることがない点です。筋肉量の少ない高齢の猫、痩せている猫でもそのまま腎機能を見ることが可能です。
それからクレアチニン(CRE)濃度が上昇するよりも早くSDMAが上昇するので、このバイオマーカーを使うと、慢性腎臓病を早期に診断することができます。
SDMAは腎臓の悪化具合を示すバロメーターにもなります。腎機能の悪化に伴ってSDMAの数値も上昇するので、病気の進行の指標にもなりますが、予後の判断をする材料にもなります。
腎臓病が気になる高齢猫さん、健康診断を受けてみませんか。

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