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犬の関節炎

よく冷えた朝、散歩に行こうと犬を連れ出そうにも、犬がなかなか起き上がってこないようなことがあります。高齢の犬は、長時間同じ姿勢を取っていると、関節が固まって動きが悪くなります。

立ち上がりは悪いですが、ゆっくり歩いていると、そのうちぎこちなかった歩き方も元に戻ります。かばい歩きをしていても、日によってかばう足が違うので、飼い主さんは「何かのアピールなのかな」と勘違いし、犬の痛みに気づいてやれないこともあるでしょう。関節炎の犬は怒りっぽくなっているかもしれません。慢性の痛みがあると私たちもイライラしがちです。急に触ってびっくりさせたためではなく、触られた部位が痛かったから噛みついてきた可能性もあります。いつものように睡眠しているようで眠りも浅くなっているため、昼間のうとうと時間が長くなっていることもあります。

もし過体重になっているのなら、まず体重管理をしましょう。必要栄養量を考えて栄養素が不足しないように考えながら食事を与えます。栄養計算をしやすいのは療法食です。関節のことを考えた低カロリー療法食は、関節に良い栄養素をふんだんに加えてあるので、サプリメントが不要なこともあります。運動器に問題を起こした犬では、運動して痩せることは難しいので食事で体重管理を行います。
犬の寝場所を快適にしてやります。腰が痛いときにベッドや敷き布団について私たちが検討するのと同じです。関節炎の犬には低反発マットレスが適しています。ペットヒーターも併用し、傷んでいる局所が冷えないようにするのも大切です。
病院では鎮痛薬と抗炎症作用のあるサプリメントや関節成分のサプリメントを処方します。痛みが鎮まるまでしばらく安静に過ごさせます。
温熱パッドとマッサージのリハビリから始め、屈伸運動、そしてゆっくりと歩く(リーシュウォーク)へと進めます。

大切な家族がいつまでも歩けるように、関節炎の早期発見と早期治療をおすすめします。

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