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うちの子、嚙むんです!

「飼い犬が唸って怖い。」
「餌をやるのも長い棒を使って食器をそばに置くようにしてる。」
「家族のほとんどが噛まれている」
「紐の付け替えも首輪の交換もできない。」
「怖くて近寄れない。」

これは身近な人に向けられた攻撃行動です。このような犬の攻撃性は家族にとってとても深刻で、飼育放棄につながりかねない問題行動です。

犬種や性別によっても攻撃行動の起こりやすさは決まっていますが、幼少期の過ごし方によっても変わってきます。経験の少なさから恐怖性攻撃行動に出るのが主な原因になります。

よくありがちなのがオスの柴犬で、ペットショップでケージ内を独りぼっちで過ごしてきた幼少期に引き続き、新しい家族に恵まれたのにやはり昼間はひとりでお留守番が待ち構えていて孤独が続きます。さらに小さい子供がいて、遊びが高じてテンションが高まってきたときに甘噛みでも「かみついた」と強く叱られたり罰を与えられたりしたケースです。
厳しくしつけているつもりが、犬にとっては体罰を与えられていることになり、さらに反抗的な攻撃行動が強まります。

ひどい事態になる前に、小さな攻撃性の芽を早く積んでおかないと、犬と暮らすことが楽しいものになりません。行動療法(場合によってはプロによる訓練を加えることが必要なこともあります)、補助療法としての去勢手術や薬物療法が必要になります。噛まれてからでは遅すぎます。不幸な犬を作らないようにするため、犬との生活を不安と苦痛にしないようにするため、心配な行動が見られたら早めに行動を起こしましょう。

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