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猫のまばたき

猫には上下の結膜の他に、目頭から出てくる第三の結膜(瞬膜=しゅんまく)があります。瞬膜には涙の腺があり、涙が出ると目の表面を湿らせ、小さなゴミを取り除いてくれます。また瞬膜は眼球を保護するための仕事もしています。

猫はゆっくり瞬きをすることがあります。点滅させるように何度もぱちぱちさせるのですが、これにはコミュニケーションとしての意味があります。信頼や安心、こころが穏やかなときの合図です。猫をみるとき、ちょっと目を細めて、何度かゆっくりと瞬きをしてみてください。このとき、猫を凝視してはいけません。これは威嚇のサインになってしまいます。
ゆっくりと瞬きをすると猫も同じような動作をするのに気付かれると思います。こころが通い合った交流の合図ができています。

瞬きの頻度が増しているときは、病気のサインであることがあります。目の中に異物が入り込んでいる、角膜に傷が付いている(角膜潰瘍、裂傷など)、目に炎症が起こっている(ぶどう膜炎など)、眼圧が亢進している(緑内障や全身性高血圧症の網膜疾患など)、まつげが乱れている(逆さまつげ)などが考えられます。
もし片目だけの瞬きがあって、頻繁に瞬きをしている様子や目を細めている、目を閉じて開けられない、涙の量が増えた、黄色や緑色や血の混じった目やにが出る、目の色が変わったなどがみられたら、速やかに病院にいらしてください。目には代用がありません。

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