小型犬にみられる一般的な健康問題を知っておいてください。
1)鼻ペチャ犬の短頭種気道症候群:
気道が圧迫されているので呼吸困難になりやすいです。高温多湿の季節に非常に弱いです。夏の運動は控えめに。
2)軟骨異栄養犬種の椎間板疾患:
脊椎の間のクッションが早期に硬くなり脊髄を圧迫し神経的な麻痺を起こさせます。日常的に激しい運動を控えるようにします。
3)トイ種の気管虚脱:
気管軟骨の構造が弱いため気管が丸い構造を保てなくなっています。ガチョウの鳴き声のような音を立てて呼吸をします。暑さと運動、興奮、ストレスに注意が必要です。気管を守るためハーネスで散歩に出かけましょう。
4)トイ種の膝蓋骨脱臼:
ひざの骨が脱臼する病気です。骨の遺伝的な奇形が原因の可能性があります。自由に飛び跳ねるのは良くありません。繰り返し発生すると変形性関節症を起こします。
5)トイ種の歯科疾患:
適切な歯科衛生は小さな口を持つトイ種に限らず必要です。歯石の蓄積から歯周病を起こします。痛みや顎の骨折につながります。
6)アトピー性皮膚炎:
食物アレルギーと区別が難しく併発していることもあります。定期的なシャンプーと保湿で皮膚バリアを作り、できるだけアレルゲンを避けた生活を送るようにします。
7)肥満:
少しのおやつがカロリーオーバーになります。肥満は万病の元。脂質代謝に問題があると胆のう疾患、膵炎なども起こしやすくなります。