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関節炎をご存知ですか

歩き方がおかしかったり、ケンケン足していたりすると、「もしや、ねんざ?」「まさか、骨折?」を心配されて来院される方が多いのですが、年をとった愛犬の動きが鈍くなったことや、勢いがなくなってきたことには「まあ、こんなものだろう」ということで、来院していただくことは少ないようです。けれど、ジャンプできなくなったのも、立っていて後ろ足が小刻みにぶるぶる震えているのも、立ち上がりに時間がかかるのも、実は関節炎になっているからなのです。

膝蓋骨脱臼や股関節形成不全などの特別な関節疾患をもっている犬で、若い頃に手術を受けることなく過ごしてきた犬の場合は悪い部分をかばうため、年齢を重ねるうちにほかの関節も悪くなってきてしまいます。また大型品種ではこんな些細なことでもこのままにしておくと、だんだん起き上がることもイヤになってきます。そしてしまいには寝たきりになり、排泄関係も含めて、介護しなければならなくなってしまうのです。肥満体であればなおさらこの傾向は強くなります。

関節炎は痛いことをがまんさせるのではなく、痛みを上手にコントロールしてやって、いつまでも歩行ができるように導いてやるのが治療目標です。

症状が軽いうちに治療を開始してやりましょう。

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