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心臓病の犬の食事管理

ちょっとだけ踏み込んだ、心臓病の犬の食事管理についてのお話です。
心臓病の犬は病気の程度により、軽度~中程度にナトリウム(Na)を制限した食事にする必要があります。

心臓病野犬のためのナトリウム制限食は、食事に含まれるNaが100gの乾燥重量あたり100mg以下であることを意味しています。ほとんどのシニア犬向けのフードはこの基準を満たしていますが、心臓病が悪化するにつれて重度の制限(50mg/100gの乾燥重量)が必要になってきます。これはうっ血性心不全で発生する体液の貯留をコントロールするのに役立ちます。
長生きしてきた心臓病犬は特に厳格に管理することが重要です。ただし重度の心臓病の犬は食欲がなくなってきている傾向があるのに、Na制限食は口当たりが悪いのです。味がしないのでね。
それで、食べが悪いけどナトリウム制限食にするのか、ナトリウム量は高くて心臓病には好ましくないけれど食欲の進む食事、どちらを選ぶかということになったらば「食べてくれること」の方が優先されます。
食欲がなくなった犬の食事に焦点を合わせたとき、「手作り食」は非常に有効です。このとき準備している食物に塩分を加え過ぎないように注意する必要があります。特に海の魚を加えるとき、一般に海魚にはなかなかの塩分が含まれています。
自家製ダイエットの例を挙げておきます。
牛肉または他の赤身肉120g、白飯2カップ、植物油大さじ1これに少量の刻み野菜を入れてもOKです。ドッグフードを全く与えない場合は必ずバランスの取れたビタミン/ミネラルが取れるサプリメントを与えてください。できれば一部を手作り食にし、半分でもドッグフードを与えるようにすると、フードから微量の栄養素を摂取することができます。
心臓病では心臓悪液質に由来する筋肉の消耗から、痩せてしまいがちです。適正体重よりはやや太り気味の方が病気と闘うことができます。暑くて食欲も衰えがちですが、しっかり栄養を取らせてください。

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