高齢犬が病気になったとき、根治治療よりは、痛みを軽減する、機能的な問題を改善するなどの姑息的な治療になりがちです。高齢犬に発生しやすい病気を知って、早期に対応しましょう。
①肥満:
肥満はさまざまな病気の発症リスクを高め、それらの疾患を合算すると寿命を2.5年縮めるとも言われています。食事量、おやつ、運動量を見直しましょう。
②変形性関節症:
痛みのコントロールをすることが重要です。悲鳴をあげることは少なく、動かない、怒りっぽい等の症状を見せます。環境改善、運動療法、薬やサプリメントで生活の質を向上させてあげましょう。
③歯周病:
治療には全身麻酔が必要ですが、早期に治療介入しないと顎骨が吸収され骨折します。デイリーケアをおろそかにせず、必要になったら治療しましょう。
④認知機能障害:
それぞれのレベルで認知機能に音大が発生します。昼夜逆転や夜泣きが始まる前に、混乱や反応の鈍さなどの症状が出ます。サプリメントなどで症状の進行を遅らせることが可能です。
⑤視力の低下~喪失:
暗くなると見えにくいから昼間でも見えないになってきます。ゲート設置で階段からの落下を防ぎましょう。
⑥難聴:
耳の聞こえない犬が混乱をしないようやさしく接しましょう。
⑦失禁:
お漏らしも発生します。短い間隔でトイレに誘い出す、部屋のトイレを近くに置く、トイレを広げるなどでおむつ生活の開始を遅らせることができます。
*より良い状態で長生きさせてあげましょう。