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猫の鼻炎と副鼻腔炎

猫に漿液性や粘液膿性の鼻汁が見られたら、鼻炎や副鼻腔炎が疑われます。くしゃみや鼻づまり、顔の汚れや変形なども見られるかもしれません。

鼻炎につながる可能性がある病気は、細菌感染、ウイルス感染のほか、歯根膿瘍、鼻腔内異物、真菌の感染、腫瘍などもあります。
片方の鼻だけに問題が起こっているのか、両方とも問題があるのか、徐々に悪化してきているのか、急性の発症か、繰り返す再発性かなどの、経過の様子は診断のヒントになります。気管支や肺などの上部気道に問題は発生していないかどうか、血液検査や鼻水の検査も診断の参考になります。口腔内を詳しく調べるのが難しい場合や、正しい体勢でX線撮影をしたい場合、鼻腔の細胞の検査を行いたい場合には、大がかりですが、全身麻酔が必要になります。
一般的に起こりそうなのは寒い時期に再発を繰り返す細菌感染です。室温を高め、また加湿器で部屋の湿度を上げます。こうすると鼻汁が緩み、膿性鼻汁は排出が進みます。副鼻腔に炎症が波及している場合は完治が難しいこともありますが、継続して治療することが大切です。治療の中心は抗菌薬です。
急性発症で食欲を無くすようなのはウイルス感染のことが多いです。やはり保温と加湿は重要です。治療の中心は抗ウイルス薬です。最も優れているのはワクチンで悪化予防することです。

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