猫のアレルギーは増加傾向にあります。
春からいわゆるアレルギーシーズンが始まりますが、猫も花粉に苦しみます。
季節性のアレルゲンが増えると家庭内のカビやほこり、家ダニなどの屋内アレルゲンにも過敏に反応するようになります。夏になると蚊の刺咬症やノミ刺されのアレルギー症状を出す猫がいます。外因性だけでなく、食物によるアレルギーも存在します。特定の食べ物に敏感に反応を示します。またプラスチック性の食器、猫砂や洗浄剤、エアスプレーなどの香り製品、まれですが薬物もアレルギー反応を起こします。
大抵のアレルギーは皮膚の痒みとして現われます。蚊だと耳介やこめかみ、鼻梁部、ノミなら尻尾の付け根から背中というように決まった部位に反応が出ますが、ほかは首回りやお腹、手足というように特定の場所にならず「からだのどこか」を舐めたり掻いたり噛んだりするだけで、痒みの部位からアレルギーの原因を特定することはできません。食物アレルギーの場合は皮膚への反応のほか、嘔吐や下痢、おならの増加などの消化器症状を示します。プラスチック性の食器はアゴニキビ、香り製品はくしゃみや喘息、薬物は急なショック症状を示す場合があります。
アレルギー症状は年々悪化するので、しっかり予防する必要があります。ノミは駆除薬を使い、花粉や屋内アレルゲンには空気清浄器で対応します。食器は陶器に変え、猫砂などは無香料の物を選びます。食事は検査で最適な物を見つける必要があります。