子猫の社会化は難しく、「そんなことはできない」という情報が古くからあるので、あきらめてしまうこともあるでしょう。
実際、しつけなどしなくても「かわいいから許す!」と思ってしまいます。けれど、犬と同じように社会化訓練によってもっと可愛がられる猫に育てることができます。
猫の社会化最適期は生後3週から9週で、犬よりずっと早いのですが、実はこの期間はお母さん猫と一緒にいるのが最適です。遅くても5週目から猫以外の動物(人も含めて)との生活を始るのが理想です。とはいえ家族に迎えるのはもう少し遅い頃が多いのですが、それでもやり方次第で社会化はできます。
まずはキャリートレーニングです。キャリーではおいしいおやつが食べられることを経験させてください。
それから人慣れ。玄関におやつボックスを置いて、宅配業者などの来客があるときは一粒のおやつを与えてもらいます。部屋に招き入れる友人からは何度でも与えてもらってください。おもちゃで遊ぶのもお願いしてください。決して大きな声は立てずに。徐々に慣れると大笑いしても大丈夫になります。
また社会化最適期が9週までであると言っても、その後も学習は続けられます。成猫になってからも、楽しくてポジティブな経験をさせてあげてください。「座れ」でおやつ、「ハイタッチ」でおやつ。猫との会話はいつになっても続けてください。