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加齢による変化・つづき

つづきです。

⑦心機能の低下:
心臓が老化すると効率的に全身に血液を送り出すことができなくなり、だるさから運動性の低下を起こします。小型犬に多い僧帽弁疾患は血液の逆流から肺に負担をかけるようになります。
⑧肺活量も低下:
肺の弾力性が失われるので換気の効率が悪くなります。呼吸器疾患にかかりやすくなるほか疲れやすくなります。
⑨腎機能の低下:
腎臓自体が悪化してくる場合と心臓からの血流不足で併発する場合があります。身体の代謝で生じた毒素を効率よく排泄できません。進行を遅くするための治療をしていきます。
⑩尿失禁、粗相:
無意識のうちにお漏らしをしてしまうのが尿失禁で睡眠時に少量漏らすことがあります。治療薬があります。認知機能障害から不適切な場所で排尿をしてしまう粗相は飲水習慣を含めた環境改善が必要です。
⑪内分泌の変化:
加齢に伴ってホルモン産生が減少します。甲状腺機能低下症のリスクが高まります。ホルモン補充療法で治療できます。
⑫視力・聴力の低下と喪失:
環境改善により生活の質を維持してやります。
⑬温度変化に対する感受性:
体温調節能が低下します。配慮が必要です。
⑭活動と行動の変化:
見当識障害から行動が変わることがあります。ストレスに対応する能力が低下します。恐怖症が強まります。行動修正と薬物療法があります。 

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