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冬のマダニ対策

マダニ対策が春から秋だけではなく冬でも必要という話をします。
マダニは寒さの中でも生き延びるため不凍糖タンパク質を生成し、一年中活動しています。

マダニの恐いことはマダニ媒介性疾患があることで、これには人も感染します。中には徴候が出なかったり症状が出るまでに時間がかかる病気もありますが、今般問題に上がる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は非常に致死率が高く、血液の他、尿や糞便中にもウイルスが排泄されるために、飼育する動物が感染した場合、排泄物を片付ける飼い主さんも感染してしまう可能性があります。マダニを介して野生動物からペットに、ペットから飼い主さんに、またペットから同居のペットに感染が広がります。この感染の輪に入るのは獣医療チームのスタッフも例外ではありません。高熱が何日も続き、黄疸が出て高齢者の死亡例もあります。
 愛知県での発症例の報告はまだわずかですが、近隣の三重県や静岡県では爆発的な発生がみられています。秋までのノミ(とフィラリア)の予防薬投与から鎮まった1月と2月を過ぎると3月からはSFTS発症猫の数が急上昇します。
 猫で3か月間、犬で4か月間のマダニ(とノミ)対策ができるお薬があります。フィラリア予防お休み期間にはマダニ対策に特化した薬の投与がおすすめです。外出する猫、昨シーズンにノミ感染に悩まされた犬や猫、散歩に出る犬、屋外アクティビティを楽しむ犬に、特におすすめです。

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