急に冷え込んできました。冷えというストレスが加わると、からだの弱まった場所に問題を起こすことが多いです。 防寒具を整えてください。
まず増えるのは①猫の呼吸器疾患で、体内に潜んでいた鼻水や目やにを出すウイルスが活性化して症状を出します。
それから②泌尿器疾患(腎臓と膀胱など尿を作り排泄する部位の病気)も増えます。犬も猫も下部尿路(膀胱と尿道)の疾患は、血尿、頻尿を起こさせます。
さらに先月からお伝えしている③骨関節疾患ですが、こちらは猫で「じっとしていることが多い、よく寝ている」という静かな症状です。寒いので丸まっているんだろうという誤解を生みます。一方、犬の骨関節症は「足を挙げる」「歩き方がオカシイ」など動的な症状なのでわかりやすいですが、高齢県に発生しやすいため、「年のせいだ」とスルーされることもあります。
慢性病は良くなったり悪くなったりしながら次第に悪化していくという特徴があります。しばらく様子を見ていたら良くなったから「大丈夫」だと勝手に判断してほおって置くと悪くしてしまいます。丁寧に観察し、異常があれば早いうちにお越しください。