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ダックスだけ!くしゃみの別の病気があります。

くしゃみが主症状の鼻炎ですが、ミニロングダックスには彼らだけに特有の鼻炎があります。

「リンパ球形質細胞性鼻炎」というものです。この犬種はアレルギーや免疫関連の疾患が多く、皮膚や脂肪組織、胃腸、関節など様々な部位に免疫関連のトラブルが起こります。この鼻炎もその一つです。
抗菌薬を使っても改善しない、ステロイドのお薬を投与しても代わり映えするほどの症状の好転が見られない、かといって元気や食欲がないわけでもなくそれ以外は至って健康そのもの!というようなことが起こります。
たいてい鼻水は透明ですが、粘性が増すと白っぽくなるし、二次感染があると黄色く膿性になります。足が短くて鼻の長いダックスでは、くしゃみの最中に鼻を床にぶつけて鼻を傷つけてしまうこともあり、このような場合は出血性の鼻水になります。
鼻の中に分泌物が停滞していると不快感が増すので、できるだけ粘調性を減らし排出しやすくしてやります。抗菌薬や免疫系に働きかける薬の内服が主になりますが、そのほかにも鼻汁を出しやすくする薬の内服も使います。また病院に来てネブライザーによる吸入療法をする替わりに点鼻薬を使うこともできます。
根治させることが難しいのがダックスの鼻炎の特徴ですが、お薬を使いながら、愛犬の不快感をできるだけ減らすようコントロールしていくのが治療の最終目標です。

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