犬のしっぽは、真っすぐ、丸まっている、短い、ほとんど無いなど、さまざまな長さと形があります。しっぽを振るのはうれしい時とされていますが、犬や人に対して振っているしっぽも、好きなおもちゃに対して振ることはないので、コミュニケーションに使われていることがわかります。
しっぽ追い行動はストレスによる強迫神経症とされています。中にはしっぽを噛んでしまう犬もいます。これはたくさん遊んであげなくてはいけないサインです。
リラックスしていても、不安や緊張状態でも、しっぽを動かします。「右に振るのがリラッス、左に振るのは緊張」と言われていますが、よく観察しないとどっち振りなのかわかりません。犬全体の様子を見るのが大切です。
しっぽ振り行動は学習された行動のようです。生まれたときから振るのではなくて「このシーンではしっぽを振る」ということを学んだのです。きょうだい犬や母犬とのコミュニケーションは生後1か月半くらいで始まりますが、この頃の学習でしっぽ振り行動を覚えるようです。
背中から続く脊椎の延長上に尾椎があり、しっぽには神経や血管が通り、また筋肉も骨の周囲に巻いています。それで自在にしっぽを動かすことができるのです。
怖がっているときはしっぽを巻き肛門を隠すようにしまいますが、縄張りを示す行為として、しっぽを真上にグイっと挙げるときがあります。このとき肛門腺からニオイの液が出てきて、しっぽを振るとこのニオイは扇風機作用で広がります。(これがしんどいですよね)。
しっぽがない犬はお尻を動かすような動作でコミュニケーションを取ってくれます。いじらしくかわいいですが美容のために断尾するのは動物福祉の観点から現在はされない傾向になってきています。そして、しっぽによる意思疎通が十分でない犬は他の犬と交流する機会が減り、非社交的で攻撃的になる可能性があり、犬を連れた飼い主さんの社会性も損なわれてしまうと、ある研究者は言っています。しっぽが長いまま販売されることが望まれます。