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犬の認知機能障害

犬の飼育が上手になり、食事の向上があったり獣医学の進歩があったりして、犬の寿命はのびてきました。

それに伴って、認知機能障害になる犬も増えてきました。認知機能障害は12歳を越えると発生率が高まり、16歳くらいでは半数以上が発生しているという調査結果も出ています。
認知機能障害の五大兆候は
①混乱:お部屋のドアを間違えて別の方向に行く、蝶番の側で開くのを待つなど
②人や犬への作用の変化:積極的な関わりができた犬でも無関心になるなど
③睡眠サイクルの変化:活動や睡眠の時間帯が昼夜逆転するなど
④粗相(そそう):不適切な場所での排泄など
⑤活動の変化:おもちゃに対する関心度の低下や同じ運動をずっと続けるなど
です。
認知機能障害を進行させないようにするための対策があります。
①環境を整え、知育玩具などで脳への刺激を与えるようにします。
②視覚聴覚を刺激するよう、積極的に屋外へ連れ出します。
③新しいおもちゃで集中して遊ぶ時間を作ります。
④柔らかで安眠できる高齢犬用のマットを用意し静かな環境でぐっすり眠れるようにするのも大切です。
⑤トイレまでのアクセスを行き安くし、また粗相をする前にトイレを促すようにします。
関節炎があると痛みのために動きが悪くなるため、痛みのコントロールは重要です。さらに歯科ケアも健康で長生きの秘訣です。サプリメントや獣医学的な治療は認知機能障害の発生を抑えるのに有用です。

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