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猫の血尿が急上昇しています。

冷えが犬の消化器系を攻撃するのに対して、猫では膀胱や腎臓などを攻撃されることが多いように思います。 現れる症状は赤色尿や頻尿。「赤いオシッコをする」「何度もトイレに行く」「ほんとにオシッコ出てるのかなぁ」「滴滴してる」「お布団の上で漏らしちゃった」などです。

猫は下部尿路(膀胱から尿道の範囲を下部尿路といいます)の病気にかかりやすく、かつてはその中でも「ストルバイト尿石症」が最も多くみられました。今もこの病気をご存知の方は赤いオシッコを見ると、この病気を心配してすぐに連れてきてくださるのでありがたいです。

でも、近頃の「赤いオシッコが出る病気」は様変わりしてきています。同じ尿石症でもストルバイト尿石と違って溶かすことができない石だったり、慢性の腎臓病からくる細菌性膀胱炎だったり、ストレスからくる特発性膀胱炎だったりします。「前の子も同じ症状だったから同じ病気だ」と思い込んで、手元にある残薬を飲ませてみたり、ネットで前に処方になった食事を取り寄せて与えてみたりという治療を始めてしまうのは好ましくありません。病院にお越しください。

そしてオス猫の尿道閉塞はストルバイト尿石症が減ったとはいえ、まったくなくなった病気ではありません。尿道を詰まらせる原因となるもの(尿道栓子)は細かな砂粒状の石のほか、石の結晶細胞成分が固まってできたものなどもあり、膀胱炎によっても形成されます。メス猫に比べて尿道の細いオス猫では、オシッコ異常に気が付いたら「治るかも」「今日は忙しいから」などと理由をつけて診察を後回しにしないようお願いします。

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