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貝の中毒

麻痺性の貝毒があります。ある種の有毒プランクトンが産生する毒素で、それを二枚貝が食べ、毒化した貝をまた人が食べて食中毒を起こすものです。プランクトン→貝→人という食物連鎖に伴う毒の連鎖です。

麻痺性貝毒については公衆衛生関係の先生が、定期的に海水のサンプルから原因となるプランクトンを顕微鏡検査により調べています。一定数以上のプランクトンが見つかるとアサリや赤貝、トリガイなどの毒性検査を行います。そして貝毒が基準の値を超えた場合は採取禁止になります。もちろん出荷停止です。
水温に従ってプランクトンの数は変化します。それにつれて貝の中の毒量も変化します。3週連続で基準値を下回っていれば安全宣言が出されます。
規制を無視して、勝手に貝を採取して食べると貝の食中毒が発生します。貝の食中毒は、おう吐や麻痺、ふらつき、しびれといった症状で、最悪の場合は死亡です。浸漬されている沿岸から貝を採って食べてはいけません。海沿いを散歩している犬もいることでしょう。誤って食べてしまわないようにご注意ください。
さて、今年はおいしいアサリを食べることができるでしょうか。

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