自販機前の掲示板では「猫の変形性関節症」をご紹介しています。
また、3月9日のワールドキドニーデー(腎臓病の日)にちなんで、診察室前の掲示板では「猫の腎臓病」をご紹介しています。
猫の変形性関節症は、飼い主さんにあまり知られていないのですが、潜在的に多くの猫が罹患していると思われます。おそらく、高齢猫の慢性腎臓病と同じくらい。
この病気は慢性的な疾患で、治ることはありません。しかし治療をしないでいると、病気の進行によって、痛みがだんだん強まってきて、猫は日常生活に苦労することになります。
多くの慢性進行性の病気と同じように、ステージの早い段階で診断し、状態が軽いときから治療をはじめると、痛みをうまくコントロールできて、猫の生活の質が高まります。痛みは「痛む場所だけの痛み」にとどまりません。常に痛いと「イライラ」してきますし、「食欲が低下」し、「免疫力が低下」することで他の病気を呼び込むことにもなります。
「変形性関節症」について知ってください。1回の注射で、1か月間痛みを鎮める薬が新しくできました。投薬が難しい猫でも治療が可能です。
猫の慢性腎臓病は認知度が高い病気ですが、正しく理解できているでしょうか。もう一度確認してください。高齢猫に多い病気ではありますが、慢性腎臓病を発症させるのは加齢だけではありません。先天性の疾患や、毒物中毒、尿路閉塞疾患でも腎臓病は発生します。
健康診断の血液検査で発見できるのは、ステージが進んでからです。年に1回の血液検査を受けているから大丈夫ということはありません。尿の検査や画像の検査も健診に含めると安心です。
他の動物との接触をさけるため、中型~大型犬の引き綱は短くしてご来院ください。
猫はびっくりして逃げてしまわないように、キャリー(通院ゲージ)、または洗濯ネットなどに入れてご来院ください。
いつも愛犬・愛猫の様子を見てくださってる方と違う方がお越しくださる場合は、病状経過が分かるような資料・メモをご用意ください。
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