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ハートニュース|西尾市の動物病院「ハート動物病院」猫・犬の病気は当院へ

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やっぱり暑いのはいやです!

体温を下げる仕組みのうち、最も有効に働くのは、接した空気に体温を移す「気化熱」方式です。
生きていると身体は熱を産生します。冷蔵庫やPCが常に放熱しているのと同様、私たちも放熱して、一定の体温を保っています。体温よりも低いはずの34℃でも暑いと感じるのは、放熱の効率が悪くなるからです。

外気温が上昇してくると、身体に熱がこもらないようにするためにいろいろ工夫しなければ、熱中症になってしまいます。

屋内飼育の犬猫にありがちなのが、「エアコン節約、省エネ型の熱中症」です。
このくらいの室温なら、窓も開けてあるし、冷却マットもあるから大丈夫だろう、と夕方の帰宅までエアコンは切ってあるお宅もあります。またエアコンのない部屋に遊びに行くから「エアコンが効いている部屋で過ごすのは嫌いなのだろう」として、ご家族がいる時間帯だけ(夕方から寝る時刻まで)エアコンをつけるご家庭もあります。
頭がズキズキする、めまいがする、ふわっとなる、ぼーっとするなどが熱中症の初期症状ですが、どれも自覚症状で、このようなことを犬が感じているのを私たちは察知することができません。ぐったりうなだれるまで気づかないわけです。
もうもうとする空気を扇風機でかき混ぜても犬の体温低下には役立ちません。27℃神話は崩れています。 毛の密な犬、高齢の犬、心臓病の犬、鼻ぺちゃの犬、呼吸器疾患のある犬などとくらすご家庭では、「ちょっと寒い。銀行にいるみたい!」と感じるくらいの温度に下げてやってください。
さらに、お手入れが簡単なサマーカットをお好みの飼い主さんが多いのですが、暑さ対策のための毛刈りでも注意は必要です。ある程度の毛の厚みを残しておかないと、散歩のときに直射熱を受けるため、かえって熱いと感じてしまうのです。
アンダーコートが厚いシェルティーやポメラニアンは、ぽんぽこカットよりも、まめなグルーミングでアンダーコートをしっかり取るよう頑張ってください。

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