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猫のウイスカーストレス

猫のひげは魅惑的です。そして猫のひげは仕事をしているというのは皆さんご存じのことです。感情表現のために動かしたり、自分の一を判断するためのセンサーにもなっています。

猫のひげの根元は、普通の毛根よりずっと深い位置にあり、「超高感度感覚受容器」と接しています。そしてここから脳と神経に信号が伝わります。だから猫は、ひげの先端がどこかに触れるたびに「触れた感覚」をキャッチしていますし、空気の流れも感知しています。
猫のひげはとても敏感なので、物体に接触したり、気流のわずかな動きも感じているというわけです。とにかく、ひげがどこかに触れてしまうと、脳へ情報が過剰に流れてしまうのです。ひげが何かに触れ続けている状況は、きっと頭の中でノイズが発生しているような感じなのではないかと思います。私たちが経験したことがあるとすれば、蚊が鳴くような小さな音が常に耳鳴りのようになっているようなもの、これが「猫のウイスカーストレス」です。

食事をするときにひげが食器の側面に触れると、猫はそれが気になって仕方が無い。それで猫には「浅くて広い食器」を使うようにしてもらうのが基本です。特に水食器にはこだわりがある猫が多く、用意した水食器からの飲水を好まず、屋内では洗面器や、水道の蛇口から直接飲むのを好む猫は多くいます。(小さい水食器はあまり人気が無く、人工的に作られた食器としては流れる水食器は高さもあり人気です。音がするのを好まない猫もいます。)
それから、食器の前で床を叩いていたり、空腹なのに食べていない、食べ物や水をかき回しているなど、私たちからすると奇妙な行動を取ることがあります。このような行動は、歯科疾患(歯が痛い)や、口腔内の病気(歯肉炎や口内炎、口腔内腫瘍で違和感がある)、胃腸の問題、甲状腺の病気などで見られ、潜在的だけれど深刻な健康状態に関連するときに見られることがあります。まだ解き明かされていないけれど、猫にとっての体調不良を表現する行動なのかもしれません。もし、このような行動を発見したら、「おもしろ動画」を発信する前に、その動画を持って動物病院へいらしてください。

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