犬のしつけは、家族として犬を迎え入れたときに、「我が家のルール」を教えることです。
「こんなことをここでしてもらっては、こちらが不都合になる」ということがあると思います。それを犬に「これをしてはいけない」と根気よく教えていきます。 何度か繰り返して教えていてもうまくいかないことがありますが、この段階で「しつけができない」とあきらめてしまうと、のちのち困ったことが発生してきます。 たとえばトイレトレーニングを失敗し続けているときに、「大人になればできるのだろう。今はオシッコの量も少ないし片付けるのも手間ではないから、しつけるより片付けるほうが楽だ」と思ってしまうと、排泄のしつけができないまま成犬になり、後で手を焼きます。犬の寿命が来るまで、15年かもうちょっとですが、そのような状態が続き、掃除に追われたり排泄物のニオイが屋内に染み付いたりして、家族のQOLが大変低いものになってしまいます。もともとはしつけが不十分だっただけのことが、やがて家族に負担となり、犬との生活が楽しくなくなり、家族の生活が変化してくると、ついに厄介者になってしまうことがあります。 犬が生きている限り一緒の生活があります。はじめに家庭のルールを決め、犬に対する命令を統一し、イケナイことは断じて許さない姿勢で臨んでください。最後まで愛情をもって犬との生活を楽しむために、はじめのしつけはたいへん重要です。困ったらぜひご相談ください。