これまで腎臓の機能を評価するのに血中尿素窒素(BUN)や血清クレアチニン(CRE)濃度を中心に判断してきました。しかし、これらの値が上昇するのは腎臓の機能が75%から80%くらい失われてからのことなのです。今年、春の健康診断から、それらSDMAを加え、より早く猫の腎臓病を診断することができるようになりました。
SDMAは腎臓機能が約40%ほど失われた段階で数値が上昇してきます。
血液検査で心臓の調子を知ることができる項目があります。
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、心臓に無理がかかっていたり、傷害があったりすると数値が上昇するので、心臓病や心不全を把握することができる、心臓のバイオマーカーです。
涙の腺は、目の上のちょっと外側にあります。主涙腺です。
それから第三眼瞼の中にあります。副涙腺です。
そしてまぶたに沿ってマイボーム腺があります。
涙の成分は水性のもの、粘性のもの(ムチン質)、油性のものがあります。それぞれ目を潤すのに重要な役割があります。
犬はまぶたを閉じるとき、上と下からまぶたが合わさるようになっています。実は目頭からも眼瞼が出てきます。目頭から出る膜は、第三眼瞼とか瞬膜といわれていますが、目を閉じるときには目の中に収納され、普通見ることはありません。猫も同じです。
この第三眼瞼が脱出して目の前に現れることがあります。赤くぷっくりした第三眼瞼の脱出は「チェリーアイ」というかわいらしい名前がついています。
冷えが犬の消化器系を攻撃するのに対して、猫では膀胱や腎臓などを攻撃されることが多いように思います。 現れる症状は赤色尿や頻尿。「赤いオシッコをする」「何度もトイレに行く」「ほんとにオシッコ出てるのかなぁ」「滴滴してる」「お布団の上で漏らしちゃった」などです。
冷えは内臓諸器官の働きを悪くします。
犬に表れやすいのは嘔吐や下痢といった消化器症状で、人の胃腸風邪と呼ばれているものによく似ています。はっきりした病気の原因はわかりませんが、ウィルス性胃腸炎の可能性が高いです。