冬の間、活動性が低下した犬は体重が増えていることが多いです。代謝が低下し、身体が冬眠モードになったためです。
寒い屋外活動を嫌がって外で過ごす時間が減ると、食事として摂取したエネルギーも燃やされず、蓄積されることになります。
太ってから痩せるよりも、計画的に活動的でいられるよう運動量を減らさない工夫をする方が建設的ですが、仕方がない、すでに付いてしまった脂肪は燃やす努力をしましょう。
というわけで、春の減量大作戦の開始です。まずは体重増加の原因になっている基礎疾患がないかどうかの確認検査をしましょう。それから理想体重の設定とどれだけ減量をすれば良いかを計算し、効果的に減量できるフードを選んだら、1日の給餌量を算出します。
運動をプラスすると燃焼効果が高まります。関節系、循環器系、呼吸器系などの問題がなければ積極的に運動療法を取り入れることができます。それでも急に盛りだくさんなメニューにはせず、少しずつ歩く距離を増やしたり、ランニングを取り入れたりしていきます。食事療法は家族全員の取り組みが成功の秘訣です。誰かが密かにおやつを与えていると他の家族の努力は実りません。家族全員で話し合い協力し合いましょう。
定期的に病院に体重測定に来てください。スタッフを巻き込んだ方が、成功率が高まります