病気予防というと、ワクチン接種やフィラリア予防、ノミやマダニのお薬を思い浮かべることと思います。しかしそれら以外にも病気を予防することとして、やれることはたくさんあります。
避妊手術は卵巣や子宮などの病気の、去勢手術は清掃や前立腺などのびょうきの予防につながることはすでにご存じのことでしょう。
猫の飼育をされている方であれば、食餌によって一部の尿石症の予防ができることは知らずとも入ってくる情報なのではないでしょうか。
ご家族の喫煙が犬や猫を巻き込んでしまうと腫瘍の発生につながることがわかっているので、禁煙または喫煙場所を考慮していただくことはしゅようはっせいの予防になります。
健康で長生きのために今年頑張っていただきたいことがあります。それは「歯科衛生」です。
「歯みがき習慣は子犬の時に始めるものだから子犬期を過ぎてしまったらせいぜいガムで汚れがつかないようにするくらい」
こんな考えがなんとなく広がっているのではないかと思いますが、訂正しておきます。
①まず、歯科予防が必要なのは犬だけじゃない。猫もです。
②そして、歯みがきは大人になってからでも始められる。
③そして歯ブラシだけが歯科予防じゃない。
というところを意識していただいて、どの段階になっても(これは年齢という意味も、歯周病のステージという意味もあります)頑張って始めていただきたいと思います。
「やるぞ!」という気持ちになったらお知らせください、適切な方法を一緒に探してみたいと思います。おねがいします。